<日本の学校教育システムは限界なのか>
子ども達が安心していられる居場所作りにおいて校内フリースクールはその一歩とも言えるという記事を読んだ事がある。
不登校の原因は、豆腐メンタルと親の過干渉などと言われている。
一方、子ども達が安心して過ごす為には、ただスペースがあればいいということではないという。
不登校約30万人という数字について、ある教育革命家の元教員は、あのつまらない場所にいればそうなるだろうなと思った、すでに学校制度は崩壊していると言う。
今のさまざまな問題の原因は、明治以来続いてきた日本の学校教育のシステムにあると言い、先生の役割についても、そもそも1人で40人近い生徒を見るには、かなりの講師としてのスキルと高度なマネジメント力が必要なのに教員はそんな教育を受けて教師になっていない。
しかも小学校の先生はどの教科も教えなくてはいけないうえに、英語やプログラミングまでささられる、どんなに学んでも、学んでも追いつくはずはなく、そのうえ保護者対応や事務処理までこなすことが求められる。
どれだけすごい人材を求めているのかと言いたいと力説している。
<素晴らしいマネジメント術>
その方は、自身も13年前に学級崩壊のクラスのサポートに入って以来、学級経営、心理学、コーチングなどありとあらゆる本を週に20冊は読み、学校以外の場所にも出かけて学び、学級崩壊をさせないマネジメント術を構築し、数々の学級崩壊に陥っているクラスを立て直してきたそうだ。
そして、退職後は未来学園HOPEを立ち上げ、不登校の生徒や保護者の支援をしながら、しあわせ先生塾を主宰し、先生にその方法を伝えている。
<大人の役割は道案内>
そして、子ども達と接するときに心がけているのは、その子の持っている可能性を信じることだそうで、そのうえで、あくまでも一人の人として接することだという、そんな大人の姿を見て、子ども達も次第に変化し自立していくのだそうだ。
子どもとの信頼関係はやはり重要なのだ。
<豆腐メンタル>
不登校の原因の11.4%が生活リズムの乱れ、遊び、非行、生活リズムの乱れは、原因の1位に挙がる無気力や不安にも影響を及ぼす。
10年くらい前から子ども達に変化が生じ、以前なら厳しい指導に対して反抗していたのに、今はちょっとした一言で心が折れてしまう、いわゆる豆腐メンタルだという。
原因は2つあり、1つは生物としての弱さ、体と脳が育つ大事な幼少期から、生活習慣が乱れて、良質な睡眠や食事が取れていないことで基盤ができていない為、生活リズムが整わない。
すると心をコントロールする脳の前頭前野がしっかりと育たず、友達のちょっとした言葉に傷ついてしまうのだ。
もう1つが、親の過干渉。
親子の関わり方は、不登校の原因に挙がっており、特に不登校になると、昼夜逆転など生活の乱れが見られるケースも多いが、この状況を悪化させないた為には、親子の信頼関係が欠かせないそうだ。
ただ、親だって壁にぶつかるのに、子どもにどんな言葉をかけたらいいのか、分からない。
良かれと思って逆の事をしていると気付かないといけないのだ。
つまり、子どもを導く役割を担う親も先生も、関わり方を学ぶ必要があるという事になる。
親の関わり方が変わると子どもは変わっていくそうだ。
子育てや教育に関わる人が、常識だと思っていることをアップデートしていくことが、問題解決には欠かせない。
<教育システムの見直し>
そのうえで、かの委員会は、教育システムの見直しをする時に来ているという。
学校の先生の多くが、不登校の児童生徒が増えている理由として、学校のこうあるべきという枠からはみ出る子どもたちを異質と捉える大人の同調圧力が子どもたちを追い詰めているのではないか、この数字は、現状の学校システムが時代に合わなくなっていることの表れだ、という意見が相次いでいるという。
<まとめ>
何十年も前から国をあげて、教育委員会、学校が改善のための努力をしているにもかかわらず、悪化していく一方なのは、そもそも日本の学校の教育システムが合っていないからか。
子ども達ひとりひとりが主体的に学び方を選べる教育システムに転換する時だという。
だましだまし、続けてきた学校というシステムが軋み始め、限界に近づいており、教育相談体制などの対症療法も必要ながら、教育関係者だけでなく、保護者や当事者である子どもも一体となって、教育を再構築していくときに来ている。