人間の心理

心理学から紐解く人の心理

「リスペクトしかない」

人生100年時代>

ある90歳の女性、マクドナルドで働いて23年。

日々のバス通勤と3時間半勤務が元気の源だという。
その方は、本田民子さん。
人生100年時代、生き甲斐を見つけて元気に生きている人も多く、熊本市中央区マクドナルド下通店で清掃スタッフとして働く本田民子さんもの一人、しかも90歳。

なんと、マクドナルドの女性クルーの中で最高齢だという。

本田さんいわく、マクドナルドで働いて23年、毎日が感謝の連続で、23年前、前の仕事を定年退職した頃で、そのとき67歳、また働きたいなと娘に言ったところ、マクドナルドがクルーを募集していることを教えてくれて、当初、熊本下通店は1999年12月にオープンしたてでしたが、自分が入ったのは翌年7月。

求人を見て電話で申し込んだところ、明日から来てくださいと言ってもらえ、ありがたいことにそれ以来働かせていただいているそうだ。

<定年制度のない環境>

マクドナルドのクルーには定年制度がなく、どの年代の男女も面接が可能な様で、23年前の採用以来、本田さんの役割は清掃クルーとして勤務している。

朝7時に出勤して10時半頃に退勤する働き方を週5日続けている。

同僚クルーからは「タミちゃん」と呼ばれ、店はアーケード街にあり、主に店外の掃除をしている。

コロナ以前はお店のホール内などすべて掃除していたそうだ。

他のクルーの方は当然自分より若く、店長とも孫くらいに年が離れている。

<日々の刺激が大切>

タミちゃんと呼んでもらったり、15歳のひ孫くらいのクルーもおり、皆とても優しく接してくれるという。そのお陰でこちらも気兼ねなく仕事と向き合えるそうだ。

「本田さんみたいに何歳になっても頑張っているので刺激を受ける」と言ってもらうことも多く、自分のほうこそ皆さんから日々刺激をいただいているという。

最近では、地元メディアに取り上げられる機会も増え、お客さんからの反応も増えたそうだ。

テレビを観た人達から「いつもきれいにしてくださりありがとうございます」といった声が掛かる機会も増え、ある70代の男性からは」僕も働きたいけれど、70代だから断られちゃう」「90歳で働けるなんてうらやましいよ」という声もあり、それを聞いて、まだ働きたい人と思う人はいると感じ、そのたびに会社にはありがたいなという思うそうだ。

<本田さんが思うある理由>
本田さんがずっと仕事と向き合うことには理由があるという。

以下コメント

「人が喜んでくださることに、生き甲斐を感じています。お客さんの喜んでくださる姿に毎日感謝の気持ちでいっぱいです。だからこそ私は、なるべく人に迷惑をかけないということをモットーにしています。この年ですから、転んでけがをしないように、病気にならないようにと気をつけています。通勤はバスに乗って、お店まで歩いて行っています。自分のことは自分でしたいんです。」

「若い人にはなるべくご迷惑にならないことを大切にしています。なぜなら、若い人たちも結婚して、子育てをして、自分の将来を安定させるために日々努力をしているはず。私も含めてどの世代も自分のために努力をしなければいけません。」
「もし私が、周囲に迷惑をかけるようになってしまったらやめるときかなと思います。私自身もその意識をもって仕事と向き合っていきたいですね」

<まとめ>

今後の目標は、「100歳まで」続けることだそうで、働くことが健康にも直結しているという本田さん。

長く社会の一員でいられることに喜びを感じていると語っている。

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