人間の心理

心理学から紐解く人の心理

「コロナのリスクを考える」

外出自粛やテレワークの影響でコロナ太りや体力の低下を感じている人は多い。

こうした小さな不調や体の変化が、実は大きな病気の兆候の可能性があると専門家は言う。

自分の命を守れるかどうかは、その兆候に気づけるかどうかにかかっているのだ。

<息切れやむくみ>

体が助けを求めるサインかも知れない。

息切れやむくみは、心不全狭心症など心疾患の初期症状の場合があり、巣ごもり生活は心疾患リスクが高まるうえ、生活サイクルが変化したことで、そのサインを見落とす人が増えている。

<心臓と脳の病気>

「超初期症状」一覧を以下に示す…

少しでも以下に当てはまる場合は、迷わず病院へ行き、受診しなければならない。

1.狭心症

ちょっとした動作の後や安静時にも冷や汗や動悸、息切れが15分続くが、休んでいるうちに収まる。

2.心不全

手足のむくみ、冷え、靴がきつくなった、指輪がはめられない、咳が出る、階段や坂道での一時的な息切れ、疲労感。

3.心筋梗塞

運動をしていないのに、胸の中心あるいは左側に鉛の塊をのせたような重苦しさが30分以上続く、冷や汗、吐き気、呼吸困難、激しい脈の乱れ。

4.動脈解離

部位によって痛みを感じる場所が違う、胸部大動脈解離では背中に、腹部大動脈解離では、腰から背骨に沿って、腸管動脈であれば、腹部に猛烈な痛みが走る。

5.脳梗塞

瞼の下垂、片方の手足や顔半分の麻痺や痺れ、ろれつが回らない、言葉が出ない、相手の言うことが理解できない、物が二重に見える、視野が欠ける、体のバランスが取れず自転車に乗れない、料理の手順が分からないなど。

6.くも膜下出血

激しい頭痛、まれに視覚障害も出る。

<食生活の変化は重症リスクを上げる>

巣ごもり生活は、感染リスクを下げて体を守る為の行動のはずが、別の重病リスクを上げてしまう。

だから、受診することも立派なコロナ対策に繋がるという。

病気のリスクが上がっているにもかかわらず、発見できる機会は減っている。

<見逃しによる重症化>
巣ごもり生活の為、病院の受診を控える人が多い。定期的に病院に通ってチェックしていれば未然に防げるはずの病気が、見逃されてしまっている。

実際、心不全を起こして即入院になったケースや、久しぶりに検査をしたら動脈瘤が予想以上に非常に大きくなっていたケースなど、受診を見送ったことにより重症化してしまう例は少なくない。

さらに恐ろしいのは、この兆候に気づかないまま、さらにコロナに感染した場合、重症化のリスクが格段に上がってしまうことだ。

<まとめ>
国立循環器センターによると、これまでの報告では、コロナに感染した人はもともと循環器の病気だったという割合が大きく、こうした患者は感染後、重症化しやすく死亡率も高くなる事が分かり、理由の1つに、循環器に疾患があって動脈や脳血管がすでに狭くなっている人は、コロナ感染による血管障害や血栓症の影響をより受け易いからだ。

他の感染症でも同様のリスクがあるものの、心臓や血管に直接感染する可能性があると考えられているコロナでは、さらに影響が大きいといえる様だ。

言い換えれば、循環器病の兆候に早く気づき、予防や治療をする事は、コロナ対策にも繋がるということだろう。

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