人間の心理

心理学から紐解く人の心理

「ストレスと鬱病」

鬱病

人は悲しい事があれば、泣いたり落ち込んだりして気分は沈む。

やがてついには、やる気も無くなっていくものだ。

ところが、鬱病は普段感じる一時的な気分の落ち込みなどは関係ない。

動く気力さえ無いほどのつらく沈んだ気分、そして、今までの興味や喜びの喪失が、一日中あって、その状況が2週間以上続く状態が鬱病という。

これは、脳の働きに何かしらの問題が起きた状態であると考えられている。

気力で解決出来るものでは無い。

時には自傷行為も見られる危険な時さえある。

だから、医療機関でのカウンセリングや治療が必要な状態なのだ。 職場ではパワハラ、リストラ、人間関係、過重な職務などがうつ病の原因になることが多く、つらい出来事がきっかけで発症している。

<克服するには>

鬱病を克服するには、先ずは休養を取る事が療養の基本となる。

自宅療養であっても家族に理解できない者が一人でもいれば落ち着かない場合がある為、一時的に入院する事も想定しておく。

服薬は、自己判断で、元気になったからといってすぐに止めてはいけない。

薬を止めてしまう人も多く、せっかく病状が穏やかになってきたのに、止めてしまったせいで再発してしまう場合がある。

主治医の指示にしっかり従って、薬を減らしていくタイミングを守る事。

時間をかけてゆっくりと根気よく強い気持ちで治療に専念する事。

前兆があれば、少しでも症状が軽いうちに治療して元の明るい生活を取り戻す事。

鬱病は適切な医療を受ける事で治る。

必ず治ると信じることが大事。 職場などで、いつもと違うなと感じる人が居たら声かけをして、軽い話から入り思い詰めてないか、さり気なく聞いてみる。

<まとめ>

鬱病は、ストレスと戦いながら働いている人は誰にでもかかる可能性がある。

つまり、注意すべき病気だという事を常日頃から心得ておくべし。