人間の心理

心理学から紐解く人の心理

「秋の全国交通安全運動」

先日より全国秋の交通安全運動が始まった。

全国交通安全運動は、広く国民に交通安全思想の普及・浸透を図り、交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに、国民自身による道路交通環境の改善に向けた取組を推進することにより、交通事故防止の徹底を図ることを目的としているが、心理学には交通心理学というものがある。

<交通心理学とは>
心理学は、人の「こころ」と「行動」を研究する学問だから、人の行動が関わる社会場面ではすべてが心理学と関わりを持つ事になる。

交通心理学は、その心理学を交通場面に応用したもので、運転する方や歩行者など交通参加者の「こころ」と「行動」を研究する。

<なぜ交通安全に心理学が…>
「こころ」とは、心理学の用語で言えば、感覚・知覚・注意・思考・記憶・ 知識・学習・感情・動機づけ・知能・性格・態度といった脳の情報処理の 側面を示す「はたらき」だと捉える。
「こころ」のはたらきが、運転中や歩行中にどう影響するのか、もしくは、どのような変化をもたらすのか…などを調べ、分析と研究をし、事故が起きないように役立てる。

それが交通心理学の目指すところ。

近年、交通心理士という資格も出来ている。
<交通心理士とは>
「交通心理士」は、日本交通心理学会が認定する資格。運転する方や歩行者など交通参加者の「こころ」と「行動」を研究し、科学的根拠に基づいて交通安全活動を行う人のこと。
2012年4月より自動車運送業者(緑ナンバー)に対する安全指導業務の一部として「交通心理士」が適性診断実施機関の資格要件として認められ、国の施策にも組み込まれるなど、その専門性が期待されている。
<日本交通心理学会>   
日本交通心理学会は交通の諸問題について研究し、成果の実践と啓発活動を通じて、交通事故の抑止とより良い交通環境の建設に寄与することを目的とした、専門家の集まりのこと。
工学・法律・教育などの学問分野から、道路建設・自動車開発などの分野まで多岐にわたる。

そして、それぞれの特徴を活かし交通事故防止対策に取り組む。

<まとめ>

人間は思ったよりも情緒に左右される。
運転中、右と左とを同時に確認することは思ったより出来ていない。

長時間、集中力を維持し続ける事も出来ない。

運転中は気を抜かない様に、いつも注意してなどと考えるよりも、勘違いや見落としなど、運転にありがちな弱点を把握し、自分で考えた対応策を持つほうが安全運転に繋がる。

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