<25の心理4〜10>
4.「人はリストの最初にある人を選んだり、投票したりする」について考える。
これは、人は概してリストの最初に出てくるものを好む傾向にあるという事だが、勿論必ずそうだというわけではない。
だが、メニューでも、投票用紙でも、自分の名前が投票用紙の真ん中にあった場合、勝率は2.5%下がるという事が分かっているらしい。
5. 「最も鮮明な記憶はたいてい傷付いた事」とは。
何かトラウマ的な出来事が起こった時に起こるフラッシュバック(閃光)。
これは、脳内で感情的なものが深く根ざしたいわゆる写真をフラッシュをたくようにして「パッ!」と撮るからである。
つまりこれをフラッシュバック記憶という。
記憶の中で、それが起こった時、何処にいたか、何をしていたか、細かいことまで鮮明に覚えがある。鮮明な記憶が問題なのは、記憶に結びついている強い感情が、度々心の平静を歪めてしまう事。
6.「真剣に集中できる時間は約10分間」について。
例えば、どんなに楽しい授業であっても実際に集中できる最大持続時間は10分間。
その後は、殆ど、人は上の空になっているという。
自分は授業に集中していると思っていても、以外にそうではないのだ。
7. 「反復すると脳が物理的に変わる」
これは一体どういう事なのか?
これは、外界から取り入れた情報はストックする度に、脳内のニューロン間での電気刺激が活発になり、古い結合を強くし、新しいニューロンをつくり出すというもの。
そして、少し難しいが、新しい神経回路が物理的に脳を変え、成長させるという事。
8. 「多勢の人が居ると争う気が失せる」
面白い研究結果があって、少人数の教室で標準的な試験を受けた学生は、概ね良い成績が出た。
これは、成績の良い、競い合うライバルの数が少ない時、自分がトップになるチャンスが高いため、いい成績をとろうとモチベーションが上がるという心理が働いている。
9. 「その習慣がつくのに平均66日掛かる」
人はだいたい、良い癖と悪い癖を持っている。
しかし次の年が明けて、今年は何か習慣を変えようと決心をしたら、67日目には達成出来るという。
10. 「期待は経験より大きい」
何かを期待する時、残念ながら、未来の出来事に対する自分達の概念は、かなり誇張されている。
それは、多くの場合、ある出来事を期待するのは、出来事そのものよりもわくわくするものだからだ。