<権威を傘に着る>
例えば、権威を笠に着る人。
この様な人は、事あるごとに権力者の名前を出す。
何故だろうか?一体どの様な心理なのか。
それは、権力者の名前を出す事によりみんなが従うからだ。
だが権威を笠に着る人は、本当は自分に権威があるかのように思わせることで相手の意気を削ぎ、自分の意のままに動かそうとするのが目的。
少しややこしいが、裏を返せば、権威を笠に着る人というのは、実は自分には実力も人望もないのだと知っており、だから他人の権威を持ち出さないと誰も動かない事も知っているという事だ。
常日頃、権力者と親密な関係にあるのだという事をアピールしつつ、トラブルでも起こりそうになるとここ1番、権力者の名前を出す。
こういった時の心理こそ
「俺は権力者と仲がいいんだぞ。」
「私に逆らうと権力者に逆らうのと同じ」
「だから私の言うことに従え。」
など言って威圧している。
<対処法>
では、どの様に対処するべきか…
先ず相手のその人自身の行動や能力を褒める。
相手の心に響かせるのが目的。
他人の威光を利用しなければ何も出来ない人だから笠をはぎ取った自分には魅力がないと悟っている。だから、借りている力を褒めるのではなく、その人自身に対し褒める。
そうすると対等な関係を築く様に導ける。
次に、周囲の人達に根回しをする。
そして複数の人達と臨み毅然とした態度を取る。
例えば、どうしても強く出なければならない時は、出来る限り根回しをしてから複数の人たちと一緒に毅然とした態度で臨むと、揉めずに意見が通り易くなる。
この時、気を付けたいのが、攻撃的な対応により、権威を笠に着る人の後ろに控える人が出て来る場合があるので止むを得ない以外避けた方が良い。
最後に最も効果的な方法。
ずばり、権力者を味方に付けてしまう事。
そうすれば権威を笠に着る人は、こちらを攻撃する事が出来ない。
その他時間があれば、権力者と強い結びつきがあるのか調べてまる。
要は本当に権力者と強い結びつきがあるのか調べる。
食事会などで権力者と同席した際に、何気なく探り
権力者の周辺の人から聞いてみると良い。
意外にも権威を笠に着る人が、それ程権力者と深い関係は無かったりする。
裏を押さえておけば威圧的な態度を取られても恐れる必要も無い。
逆に本当に権威を笠に着る人と権力者が親しい関係ならどうするか。
いずれ権力者は終焉の時が来るので後ろ盾が無くなるのを待つ。
やがて強気に出られなくなるからだ。
<まとめ>
権威を笠に着る人の特徴は…
「偉そうにしている」「ハッタリをつく」
「実は自分に自信がない」
「実はは実力がないと分かっている」
「プライベートではおとなしい」
対処方法は…
「相手自身の行動を褒める」
「権力者と親しくなる」
「根回しをして多数で対応」
「本当に権力者と親密か裏どりをする」
権威を笠に着るというのは、権力のある後援者の力を借りて威張る事だから本人に実力は無く権力者の威光を借りて威張ると考えてみれば情けないもの。
権威を笠に着る人を他に「取り巻き」「腰巾着」と形容したりする。
「虎の威を借る狐」なんかも良く知られている。